マスク依存症というものがあります。マスク依存症とは、風邪になったわけでもないのに、1年中ずっとマスクをしている人、または外出するときのほとんどの時間マスクを付けている人のことを指して言います。
今回はマスク依存症になる人の深層心理を説明していきます。
Contents
マスク依存症の深層心理(わかりやすい)
〇自分の顔にコンプレックスがある
マスク依存症の人では自分の顔にコンプレックスを持っている人が多くいることは想像に難しくありません。自分の顔の大半をマスクで覆ってしまえば、自分の顔が他人に読み取られるリスクは低くなります。
銀行強盗がマスクを必ずするのは、自分の顔貌(かおかたち)を読み取られなくするためです。このようにマスクをしてしまえば、例えば自分の顔(ルックス)にコンプレックスがあっても、そこを隠すことができるのです。
一般に”顔”とはどこを指すのかというと、目、鼻、口を指すと定義されています。[1]
それが理由に顔立ちが綺麗な人というと、目鼻立ちが整っている人だと多くの人は答えるはずです。
マスク依存症の人では、この顔立ちにコンプレックスがあること(実際には美人やイケメンであることも少なくない)が多いので、自分の顔自体を隠そうとする傾向になるわけです。マスク依存症の人では、もはや外出するときに、マスクを手放せなくなっていると報告されています。
コラム:醜形恐怖症の傾向
近年、現代人の多くに醜形恐怖症が広がっているといいます。[2]醜形恐怖症とは実際には不細工ではないのに(その多くが端正な顔立ちをしている場合が多い)、自分の顔を醜いものだと思いこんでしまう心の病です。身体醜形障害と呼ばれることもあります。
〇表情を隠したいため
顔の表情とは先の話と若干重複しますが、目、鼻、口の筋肉の動き、を指します。特に口回りは悲しいんでいるのか、笑っているのかを判別するのに重要な部位です。例えば笑って楽しんでいるのに、口角が下がっているなんてことはないのです。
だから、口回りを隠してしまえば表情を他人に読み取られるリスクはかなり低くなります。
社会不安障害や対人恐怖などがある人では自分の表情を隠したいという心理が一般よりも高くなるといいます。
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〇笑顔恐怖症を克服する方法
〇化粧するのがめんどくさいため【女性の場合】
多くの女性の場合、外出するとき、化粧に時間をかける傾向があります。こうしたことはよくよく考えるかなり面倒です。外出するたびに化粧に時間を取られてしまうからです。
で、あればここから逆算して考え、「マスクで自分の顔を隠してしまえば化粧する必要もない」という結果になり、だからマスクして買い物に行く、みたいな話になるわけです。
〇顔が売れている【芸能人や有名人または犯罪者】
芸能人や有名人または犯罪者は顔が世間に売れており、いわゆる知名度があります。
芸能人や有名人が自分の顔を隠し、「あ、●●だ!」と顔ばれするのを避けるために、外出時にマスクをつけることで自分の顔を隠す場合もあります。
あるいは、ごく少数だとは思いますが、犯罪で指名手配されている人間も中にはいるはずです。
一概に悪いこととは言えない
私はマスク依存症も別に悪いことではないと思います。というのも、他の誰かに迷惑をかけているわけでは一切ないためです。もし、マスク依存症の人が銀行強盗をしたり、テロを起こしたりしてばかりいるのであれば、大問題です。しかしながら、そのようなことは実際に起きていません。誰にも迷惑をかけず、自分がより快適に生きることができるのであればマスクにどんどん頼ればいいと考えます。
ただし海外では気を付けた方が良い
ただ、海外では気を付けた方がいいです。というのも、ヨーロッパの幾つかの国ではテロを防止するため、顔の下半分を布やマスクなどで覆う行為を違法としている国があるためです。日本の常識は世界の非常識またその逆も然りであるのが事実です。
海外ではマスク依存症は見られません。そもそも外国人に風邪になってマスクをする習慣はありません。(近年では日本の影響から香港、台湾、韓国等の東アジアの国の人はマスクをするようになってきていますが、西洋でも、中南米、アフリカでもマスクの習慣はありません)
まとめ
マスク依存症は日本や韓国、中国等の東アジアによく見られますが、その発祥地は日本でしょう。
(対人恐怖症は日本の民族病だと国際疾病分類において定義されています)
マスク依存症の心理は醜形恐怖症の傾向や他人の目を過度に気にする繊細な人に少なくありません。
ヨーロッパや北米(アメリカ、カナダ)ではマスク依存症はほとんど見られません。
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参考文献:
[1]: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A1%94[2]: https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2019/jan/23/faking-it-how-selfie-dysmorphia-is-driving-people-to-seek-surgery
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